先制点を奪ったFW9小林大聖(3年)を中心に喜ぶ香川西

香川西・後半怒涛の2得点で5年ぶりインターハイへ!

J1川崎Fの超攻撃的左SB登里亨平をはじめ、Jリーグにも数多くの人材を輩出し、昨年こそ準決勝で敗れ10連覇を逃したものの、一昨年までは9年連続選手権出場をつづけた四国の雄・四国学院大学香川西(今年4月に香川西から改称)。しかし、意外なことに事インターハイにおいては、4年連続で出場権を逃している。

 昨年は準決勝で高松商にPK負け。一昨年は決勝戦で坂出商をシュート0に封じるも、延長PK戦で敗れる屈辱も味わった。「去年は1回も決勝に行けなかったので、このインターハイこそ優勝したいと思っていた」(FW小林 大聖<3年>)。5年ぶり9度目のインターハイ出場ばかりでなく、覇権奪回へ。四国学院大学香川西の108名はそれぞれの場所からピッチへ情熱を注ぎ込んだ。

 ただ、前半は四国学院大香川西の気持ちが空回りすることに。「四国学院大香川西は攻撃力が目立つが、実は守備から構築するチーム。なので、そこを出させないようにした」岡田 勝監督の指示を忠実に守った寒川はまず中央を堅く守り、マイボールに転ずるとMF西村愁利(2年)やFW垣花一斗(2年)の豊かなスピードを活かすべく、スペースを使ったショートカウンターを展開。「スペースがない」局面を打開すべく、四国学院大香川西ベンチは早くも28分、昨年U-16日本代表を経験したFW高木 慎也(2年)を投入したものの、前半35分は両者無得点で折り返す。

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