都立美原vs八王子実践

 都立美原にとって最も危険だったのは後半35分頃、味方選手の治療のため、ひとり少ない状況となった。このとき自陣に押し込まれ、八王子実践の波状攻撃を受けたものの、人数をかけた守備で凌ぎきった。耐えに耐えた終了直前の後半40分に決まった2点目はまぎれもなく値千金のゴールと言える。

 薄氷ながら無失点に抑えられた要因をGK1進藤瑛太は「4バックの選手がしっかり連携して守備ができたことがよかった」と言えば、DF2内田は「これまで先制したことで安心してしまうことがありました。それではいけないと後半に向け、選手間で話し合って、いつもより意識的に声を出しました。1点じゃ安心できない、ギリギリの試合展開だったので、声かけあって、引き締めなおせました」とメンタル面を強調。さらに2回戦に向けては「今回のように気持ちを引き締めて先に1点取っても、取られても、諦めずに最後までやっていきたい」と抱負を語った。

 一方、敗れた八王子実践。1、2年生中心のチームながら決定機の数で都立美原を上回っていたがラストパスやシュートの質や精度の差がそのまま結果に投影されたといえる。負けはしたものの、今後の成長への伸びしろは、十分に感じられた。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第105回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選
第105回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選