後半開始立ち上がり、正智深谷は後ろから幅を取り、ボールを主導的に回す。それに対して、立正大淞南はストレートに中長のパスを使いゴールに迫る。

 後半5分、立正大淞南がチャンスを迎える。MF大島がGK戸田にプレッシャーをかけると、クリアしたボールが大島の身体に当たり、あわやゴールとなる。ゴール右にそれるも、全体に緊張が走る。しかし、この僅か1分後、正智深谷MF玉城が左サイドでボールを受けると、FW新井にスルーパスを出す。新井がマイナス気味に折り返すと、途中出場のFW田島がゴール前で待つ。これを華麗にゴール右隅に流し込み、1-1の同点とする。

 更に後半9分、不運にも立正大淞南DFがペナルティ内でハンドをしてしまうと、これを正智深谷の小山主将がしっかり決め、2-1と逆転する。 僅か3分の間で逆転されてしまった立正大淞南はここから挽回をはかるべく、セットプレーでは190㎝台のDF西田を押し上げ、最後まで粘り強い攻撃を見せ正智深谷ゴールに迫るも、正智深谷の守備を崩す事が出来ない。

 結局、このまま試合は終了し、正智深谷が見事逆転勝ちに成功し3回目となる選手権出場で初勝利を挙げた。続く1月2日に行われる2回戦では野洲(滋賀)を撃破した関東一(東京B)と対戦する。

(文・石津大輝)