後半は、前半と同じような立ち上がりで、前からプレスをかけ合う展開となった。前半終了間際のゴールで勢いにのる正智深谷が、前半と同様にファーストシュートを放つが、枠を大きく外れる。早い時間にまずは1点を返したい創造学園は、後半14分に右サイドのペナルティーエリア付近のFKから、ゴール前のこぼれ球をDF6番の池澤が左隅にシュートを放つが、枠の外へ。

 後半29分には、正智深谷FW12番の田島帆貴からのスルーパスを、後半から途中出場の180cmFW20番の梶谷政仁がキーパーをかわしてシュートを放つが、枠を捉えきれず、天を仰いだ。両校とも点が奪えない膠着状態が続き、残り10分を切ったところで、創造学園がDF4番の青木を前線に上げてパワープレーに出る。しかし、先にチャンスを作ったのは、正智深谷で、創造学園GKのコントロールミスを奪って、中へ折り返してシュートするが、これはGKがセーブする。前後半の立ち上がりのような激しい攻防が繰り広げられる中、時間が刻一刻と過ぎていき、このまま試合終了と思われたアディショナルタイムに、正智深谷MF7番の須藤寿音が右サイドの深い位置からドリブルで切れ込み、パスを受けたFW20番の梶谷がシュート。GKに弾かれるも、ゴールに吸い込まれるように決まり、3点目。ほどなくしてタイムアップの笛が鳴り、正智深谷がベスト8入りを決めた。

(文・編集部)