前半同様、後半も落ち着かない立ち上がり。後半3分、先にチャンスを作ったのは東福岡。MF高江がドリブルで中央を持ち上がり右サイドにできたスペースへボールを送る。ボールを受けた18福田のクロスはMF青木にピンポイントで合うもヘディングシュートはクロスバーの上。二度目の決定機も逃してしまう。前半10分に東福岡ベンチが動く。MF青木に代わってスピードに定評のあるFW佐藤凌我を投入する。前半12分には東海大仰星ベンチがFW藤山に代わりMF松山樹生を投入。両チームともに1人目の選手交代。
前半14分、またしても東福岡の攻撃。左サイドで受けたMF高江がクロスを入れる。東福岡MF藤川と東海大仰星DF玄が競りこぼれたところをFW藤井が詰めボールは東海大仰星ゴールへ。しかしその前のプレーで東福岡MF藤川がハンドをとられ判定はノーゴール。その後攻勢に出る東海大仰星。プレスラインを上げ徐々に東福岡がボールを持てる時間が奪われていく。中々チャンスが作れない東海大仰星だったが、ロングスローとコーナーキックのセットプレーから立て続けにチャンスを作る。後半18分には東福岡のゴールキックをセンターサークル付近で拾いショートカウンター。中央で細かくパスを繋ぎ左サイドへ。MF大崎のクロスはファーサイドでフリーとなっていたMF松井へ。これをダイレクトで折り返し、中央で待っていたMF新保がシュートを放つ。このシュートは味方に当たってしまうがこの試合最大のチャンスを作る。そして、攻勢に出ていた東海大仰星の攻撃がついに実る。後半25分左サイドから東海大仰星がコーナーキックを得るとボールはファーサイドでフリーになっていたDF玄が中央へ折り返し混戦からDF吉田が押し込み値千金の先制ゴール。
東福岡も少ない時間の中、反撃に出るが東海大仰星の黄色い壁にことごとくはね返される。そのまま試合は終了し東海大仰星が前回大会優勝校東福岡を完封し初のベスト4進出を果たした。準決勝に進んだ東海大仰星は正智深谷(埼玉)を破った青森山田(青森)と対戦する。
(文・編集部)