雨脚もさらに強まってきた後半。ボールは芝の上で滑るどころかストップするような状況。風も強まり視界が悪くなる中、東京成徳大高は前半同様積極的に都立昭和陣内へと攻め入る。5分、ゴール斜め左でFKを得ると、蹴り込んだボールに頭で合わせてゴール。同点に追いつく。東京成徳大高はさらに15分過ぎにはゴール前の混戦からシュート。都立昭和GKも一度はボールに触るものの、押し込まれ、ついに東京成徳大高がリードを奪う。
給水タイム明けにも1点を追加した東京成徳大高がそのまま3対1で勝利し、都大会出場を決めた。

 前半には攻め込まれながらも虎視眈々と機会を伺い鋭い裏への抜け出しでチャンスをものにしたものの、後半は打って変わって動きの鋭さに欠けてしまった都立昭和東京成徳大高も条件は同じとはいえ、やはりもう少し良いコンディションで試合ができていたら、という感情を持つことは否めない。それくらい、期待が持てるいい動きを見せていた。

(文・写真 編集部)