國學院久我山(B)が全勝で優勝を決めたT4リーグAブロックは最終節、三菱養和SCユース(B)対都立保谷の一戦が21日、三菱養和巣鴨グラウンドで行われた。優勝を國學院久我山(B)に譲ったものの、ここまで健闘してきた両チーム。最終戦を勝利で締めくくるべく気合が入る。
まずはここまで4勝1敗1分け勝ち点13のホーム、三菱養和SCユース(B)。両サイドハーフが高い位置をキープする4-4-2の布陣で攻撃的なサッカーを展開する。対する都立保谷も最終節を残し、5勝1敗勝ち点15の好成績。4-5-1の布陣で勝利を目指した。
試合開始1分、いきなり都立保谷にビックチャンス。中央7番・篠恵太が高い位置でボールを奪うと、前線へ動き出した71番・當間隆太へスルーパス。GKと1対1の局面を迎えるが、果敢な飛び出しを見せたGKの前に決定機を逸した。
このプレーから前線でのハイプレスを仕掛ける都立保谷がやや優勢に試合序盤を戦うようにうかがえたが、三菱養和も簡単には主導権を譲らない。7分、右サイド2番・久保井俊喜のアーリークロスをファーサイドで13番・冨川凌平が頭で合わせるが惜しくもポストに嫌われる。
両サイドをワイドに使った攻撃でファーストチャンスを迎えた三菱養和SCユース(B)。得意のサイド攻撃を活かす中盤でのパスワークが冴え、完全に試合のペースを握ると、23分に先制点。ゴール前中央でボールを受けた7番・増田隆祐から左のスペースを狙った冨川へラストパス。これをゴールファーサイドに落ち着いて流し込み1対0。さらにその2分後には、右サイド久保井のクロスにファーサイドでまたも冨川が合わせて追加点。一瞬の隙にあっさりと2点のリードを奪った。
ポゼッションを高める三菱養和SCユース(B)に対し、守備に追われる時間が長くなる都立保谷。1トップの當間にボールが入った時の速攻からゴールの可能性を感じさせる場面が何度か見られたが、決定機を作り出すまでには至らない。29分、右サイドで當間が抜け出したチャンスも、マイナスのクロスを70番・永田駿がダイレクトで狙ったシュートは大きく枠を外し、ゴールならず。
守備に関してもマークやプレスは決して甘くはないものの、うまく掻い潜られている印象。迎えた44分には三菱養和SCユース(B)増田に、シュートのこぼれ球を落ち着いて決められ3失点目。都立保谷にとっては2点のリードを許してから粘り強く戦っていただけに、悔やまれる終了間際の失点となった。