鹿島学園が決勝進出へ
決勝トーナメント方式の準決勝はグループ1を1位で突破した茨城県の競合鹿島学園とグループ2を2位で突破した神奈川県の湘南学院Aの試合。両チーム4-4-2のフォーメーションで挑んだ立ち上がり、1対1の場面で勝る鹿島学園がルーズボールを拾いしっかりと繋ぐスタイルで主導権を握る。鹿島学園は対人の強い両CBで守り、ボールを落ち着かせるボランチからスピードのある左サイドMF15番のスピードを生かした個人技とグループで崩す右サイドの攻撃で次々と相手陣内奥深く切り込みクロスを供給する。更に中央でもパスワークで崩しにかかる鹿島学園は5分にボールを奪ったボランチの62番が38番とワンツーでバイタルエリアへ。更にリターンで38番がボールを受けシュートを放つがこれはゴールの上へ。
押し込まれる展開が続く湘南学院Aも9分。MF6番からFW10番、ラストパスで抜け出したFW15番がチャンスを迎えるがGKに阻まれチャンスを生かせない。試合は鹿島学園ペースで続くと30分にゲームが動く。相手陣地に右サイドから押し込みセンタリング。1度はDFにクリアされるが、ミドルレンジ中央でセカンドボールを拾った6番が強烈なミドル。無回転気味に放たれたボールの軌道は見事にゴール左隅に刺さり先制点。GK1歩も動けないほどのゴラッソが決まる。
35分ハーフの今大会は鹿島学園1点リードで折り返す。後半からは湘南学園Aも攻撃のチャンスが増え始め18分に決定機を迎えたがGKのファインセーブに合い同点弾とはならず。
次の得点が重要になる両チームは一進一退の攻防を続け、このまま終わるかと思われたが33分、交代で入った3選手がゴールに絡む。MF13番が右サイドを破りグラウンダーのクロスを上げると、ニアに走りこんだ38番がDF2枚を引き連れてスルー。フォアに走りこんでいた42番がフリーでゴールに蹴りこみ追加点。最後まで1枚上手だった鹿島学園が2-0で試合を終え決勝へと駒を進めた。
(文・写真 佐々木竜太)