後半に入り、両サイドから果敢な攻めを見せる桐朋。前半終了間際に追いついた勢いそのままに都立野津田ゴールに襲い掛かる。このまま桐朋ペースで行くかと思われたが、10分を過ぎたあたりで桐朋のパス回しにミスが出る。何気なく出したバックパスを受けた選手が、これまた出し所に迷っているうちに都立野津田にボールを奪われてしまう。この場面は事なきを得たが、このプレーを境に、ゲームの流れは大きく変わる。
59分、都立野津田が大きく前へ蹴りだしたボールは選手に当たりゴール前へ。これを拾った都立野津田、8番・阿部剣真が折り返し、7番・遠藤凌兼がポンと合わせ、勝ち越しのゴール。
65分には18番がシュートを放ち、桐朋GKがこれをパンチングで防ぐも、ボールは都立野津田4番・平塚賢也の前へ。平塚はこれを落ち着いて決め、4対2と桐朋を突き放す。
もうなんとしても点を取るしかない桐朋の攻撃は激しくなる。なんとか裏を狙おうとパスを放り込んでくる桐朋に対し、入り込んでくるコースを上手く消すディフェンスを見せる都立野津田。中盤でのプレッシャーも効いており、桐朋の攻撃の芽をつぶしていく。結局4対2のまま試合は終了。都立野津田がここ一番の勝負強さを発揮しての勝利となった。対して、ボールを待ってしまうような消極的な姿勢も見えた桐朋。次節以降の課題として修正が期待される。