55分過ぎからは心配されていた雨も降り始め、その影響は確実にピッチに反映される。両チーム共にミスが目立つようになり、手数をかけずDFラインからのロングボールを多用する攻撃の応酬となった。激しいボディコンタクトも増える中後半に入り、主導権を握り続ける早稲田実業は65分、右サイドからの速いアーリークロスにゴール前ニアサイドで9番藤沢和也が合わせるも、枠を捕えきれない。
それでも早稲田実業の意地の反撃は続く。72分、ロングボールから左サイド、DFラインの裏のスペースを突く動き出しを見せた9番藤沢和也がGKとの1対1の局面を迎えると、これを冷静に決めて1点を返した。
その後時間の経過とともに焦りが見える早稲田実業は2トップの形で前線に人数を掛け、ロングボールを放り込むが前半から集中した守備を見せる東京成徳大高がこれを次々に跳ね返す。“空中戦”では長身DFを並べる東京成徳大高に分があり、早稲田実業の反撃を1点のみに抑え込んだ。
3対1で東京成徳大高が勝利を収め、これでさらに混戦模様を呈してきたT3リーグ。残り4節で決まる勝負の行方に注目が集まる。