後半開始と共に、都立東久留米総合が帝京を攻め立てる。後半8分、都立東久留米総合9番三上がDFラインの一瞬の隙をつくも、帝京は必死の戻りで対応する。都立東久留米総合は9番三上がトリッキーなターンや展開力でゴールに迫り、2番島村がダイナミックな走りで攻撃に絡む。対する帝京は2番久保莞太、4番岡本良太、3番柳大弥、5番中村祐隆が、驚くべき運動量、カバーリング能力、集中力で都立東久留米総合の攻撃をシャットダウンする。 後半20分、都立東久留米総合12番武田が巧みなターンから右サイドを独走するも、DF陣に抑えられる。同25分、都立東久留米総合8番下川のボールキープから、3番斎藤が鋭いクロスをいれるも、GK白井がファインセーブ。攻め込まれる帝京は、耐えながらも攻撃陣が虎視淡々とカウンターを狙い続ける。同28分、帝京コーナーからのカウンターで9番入澤がドリブルでゴールに迫るも、DF陣にクリアされてしまう。 両者、暑さを感じさせない運動量で、最後まで激戦を繰り広げるも、後半も0-0のまま延長戦も変わらぬ構図のまま、都立東久留米総合が帝京ゴールを脅かす。都立東久留米総合は途中出場の20番須崎が攻撃を牽引するも、GK白井などのスーパーセーブもあり、PK戦に持ち込まれた。PK戦は都立東久留米総合GK澤田が1本目を止める奮闘を見せるも、最終的には1本目以降を決め続けた帝京が勝利した。 ゲームを通して攻め続けた都立東久留米総合だったが、1点が遠い試合だった。都立東久留米総合の想いは、長い時間耐え続けた帝京に引き継がれた。
(文・写真 石津大輝)