高校サッカー総体東京一次予選は17日、2回戦が各地で行われ、Eグループでは実践学園がホーム実践学園高尾グランドに日大二を迎え撃った。

 強い日差しが人工芝のピッチに照り付け始めた10時ちょうどにキックオフ、開始早々攻勢を強めたのは今大会初戦に挑む実践学園。昨季はT1王者にして選手権都大会では準優勝、地力で上回る相手に4-4-2の布陣を敷いて積極的に前に出るとファーストシュートは3分、右サイドでボールを持ったFW勝田勇気からゴール前FW野崎航大と繋ぎ、最後はMF谷本薫がフィニッシュ。続く6分にはDF深城壮太がゴール前右45度付近で得たFKを直接狙うなど攻撃を確実にシュートまで結びつける立ち上がり。

 一方、格上撃破に気合十分の日大二も負けていない。4-5-1の布陣を敷いて高い守備意識のもと臨んだ試合序盤、ブロック形成を軸にボール奪取からの速攻を徹底。10分には、最終ラインからのロングボールに対し、FW土田龍矢が競ったこぼれ球をMF内海大河がシュートを放つなど、狙い通りの場面も散見した。

 そんな日大二ではFW土田龍矢が奮闘を見せる。攻撃面では最前線のターゲットとして、また守備面ではハイプレスの起点として献身的な動きを継続。実践学園CB長谷川颯斗とのマッチアップは見応えがあり、何度も観客席を沸かせた。

 さて、難しい大会初戦に臨んだ実践学園、喉から手が出るほど欲した先制点は比較的早い時間帯に生まれる。16分、左サイドを突破したFW野崎航大の折り返しを右サイド駆け上がったMF野崎智寛が押し込み先制ゴール。序盤から主導権を握りながらもシンプルさに欠け、ボールロストが目立ってきた展開の中得た先制点は、チームを確実に落ち着かせたと言える。起点を両サイドに作りながら攻め立て、37分にはDF黒石川瑛、39分にはMF菊池恭平がシュートを放つなど積極的に追加点を狙う姿勢を見せ、前半を終えた。

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