ぐずついた空模様の中、試合は午前10時にキックオフ。中から外へ多彩な攻撃を仕掛ける國學院久我山に対し、前から奪いに行くスタイルで思い通りにさせない駿台学園。前半4分、駿台学園がFKを獲得。FW7番藤沼選手が直接狙うが、壁に当たってゴールの後ろへ。CKを得るも、久我山のGK平田選手がキャッチし、ピンチをしのぐ。同10分からは久我山の時間帯が続く。16番豊田選手や14番三富選手を起点に左右へボールを振り分け、7番井上選手や11番松本選手がボールを動かす展開で、同9分、11分と決定機が訪れる。19番山本選手、16番豊田選手がシュートを放つも、駿台ディフェンスにはじかれる。同25分には、11番松本選手が右サイド受けたボールをドリブルで前に運ぶ。目の前に現れる駿台ディフェンスをフェイントで交わして自らシュート気味のクロスを放つと、相手DFに当たったボールはそのままゴールへと吸い込まれ、久我山が先制点を獲得。前半は1-0の久我山リードで終了した。

 両チーム選手の交代を行っての後半キックオフ。國學院久我山のシュートを跳ね返すたびに、「負けないよ!」と叫ぶ駿台学園応援団の声も力になって、駿台イレブンが反撃に臨んだ。

 後半8分、駿台学園に決定機が訪れる。右からのボールを受けた7番藤沼選手が強烈なシュートを放つも、久我山GK平田選手ががっつりキャッチ。このチャレンジに勢いを得ると、駿台学園は後半、自分たちの時間を作っていく。11番布施谷選手が華麗なドリブルで前に運び、シュートやセットプレーを獲得して攻撃を重ねていく。同18分には左サイドから相手DFを二人抜いてあげたクロスからシュートを放つ決定的なシーンがあったが、わずかにゴール左にそれてしまう。

 猛攻を重ねる駿台学園に対して、カウンターをねらう久我山もチャンスを作るが、後半両チーム得点を得られず、試合終了。國學院久我山が勝利をおさめ、西が丘への切符を手にした。

( 文・写真 吉留京花)