後半開始と共に、意地を見せたい多摩大目黒だったが、先にチャンスを迎えたのはまたしても成立学園。後半15分、10番佐久間がゴール前でチャンスを迎えると強烈なシュートを放つが、これはポストを直撃。対する多摩大目黒は途中出場の18番陸野泰勢を筆頭に前プレを強化し、驚異的なプレシングを見せ、チームの雰囲気が高まる中、遂に絶好のチャンスを迎える。同26分、9番伊藤が胸でボールを落とし、そこに走り込んだ10番中村が強烈なシュートを放つとこれが見事ゴールに吸い込まれ、遂に1点を返す。押せ押せの雰囲気の中、多摩大目黒が更にチャンスを呼び寄せる。絶好の位置で多摩大目黒が間接フリーキックのチャンスを得るとキッカーを務めるのはここまでも正確無比なキックを見せつけてきた10番中村。しかし、これは強固な成立学園の守備に弾き返されてしまいゴールならず。このまま3-1で成立学園リードのまま試合終了のホイッスルが鳴る。意地を見せた多摩大目黒だったが、最終的にはトータルで試合を支配した成立学園が準決勝に駒を進めた。

( 文・写真 石津大輝)