試合開始直後から、両者勝利への執念を全面から押し出していったが、試合のペースを先に握ったのは都立調布南。長身を生かし、リーチの長さで中盤で存在感を発揮するのは10番田窪璃久、そして7番金子晃が無尽蔵のスタミナで上下動を繰り返し、3番山本哲平が後ろから攻守に落ち着きを与える。ジワジワと相手を押し込む事に成功していた都立調布南だったが、ゴールまで攻める事が出来ない。すると前半9分、東海大菅生9番青木紘貴の鋭いシュートを放たれるが、これはGK苅部竜也のファインセーブで事無きを得るも立て続けに攻められてしまい、東海大菅生に勢いを与えてしまう。そして迎えた同24分、東海大菅生は10番杉浦夢翔のヘディングの落としに、走り込んだ9番青木が豪快にゴールを決める。東海大菅生は9番青木が力強いポストプレーや豪快なプレーで攻撃を活気付け、10番杉浦がサイドに流れて縦突破や中央にカットインしアクセントを加える。更にスピードのある7番鈴木がサイド、フィジカルを活かしたダイナモ8番吉田が中盤を支える。

 1点を追いかける都立調布南は前半31分にチャンスを迎える。コーナーから5番橋がヘディングを叩き込み1-1の同点とする。勢いを取り戻した都立調布南は同33分にもフリーキックのチャンスから、ファーで待ち構えた7番金子が強烈なシュートを放つが、これは惜しくもゴールを外れてしまう。このまま1-1で前半が終了する。

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