上田西はリズムを変えるために投入したという、11番田嶌遼介のロングスローから、10番根本がボールをこぼし、3番田辺がこれをゴールに押し込み3-1とリードを広げる。上田西は後半2分にして、大きなアドバンテージを手にする。一方、簡単に諦めるわけには行かない明秀日立は後半左サイドで異彩を放ち続ける27番荒井が反撃の狼煙を上げる。後半8分、11番二瓶が得意のポストプレーでボールを27番荒井に繋ぐと、華麗なシザースで相手を抜き去り強烈なシュートを放つ。これが決まり、1点差に追い上げる。しかし、その後も、明秀日立は最後までゴールに迫るも、ゴールネットを揺らすことは出来ずこのまま試合終了。3-2で勝利した上田西が長野県勢として初の4強入りを果たした。

(文・石津大輝 写真・金澤陵駕)