開始早々から両者激しくぶつかり合う。先にチャンスを得たのは武南、前半2分、7番桜井がゴール左前辺りから、右コーナーを狙って巻いたシュートを放つも惜しくも枠の外。武南はセットディフェンスと前プレを使い分け、攻撃は個人技を活かしてゴールに迫っていく。7番桜井、10番金子のドリブルによる個人技や、25番青野のパンチの効いたボール奪取からの守備に突破口を見出せるか。対する昌平は丁寧に後ろから繋ぎ、相手のマークを剥がしながら、遅攻で少しずつ相手を押し込んで行く。4番石井、6番関根、8番原田、GK緑川で何度も攻撃をやり直し、リスク管理を徹底する。7番山下、17番森田がパス交換やフリックにより攻撃を加速し、9番佐相は相手のDFラインやバイタルで駆け引きし、相手に脅威を与える。 前半10分、昌平が決定機を迎える。5番塩野が右からクロスを上げると、9番佐相がボレーで合わせる。一度はキーパー須賀が防ぐも、これを自らヘッドで押し込む。1-0となる。これで勢いずくと、昌平の攻撃は止まらなくなる。同23分、4番石井の目の覚めるようなスルーパスが9番佐相の足元に入り、これを強烈なシュートを放つも、バーを叩いた。続く、同32分は17番森田が芸術的なシュートを左斜めの位置から、ゴール右上角に放ち決めると、前半37分にはフリーキックから6番関根がヘディングで決め、3-0と突き放す。武南は22番井上と5番羽田のコンビが裏、前のスペースをケアするも、裏とバイタルを使い分ける昌平攻撃陣に手が回らない。それでも強豪の意地を見せたい武南は、怒涛の前プレッシャーを見せ、その場を沸かせるも、点に結びつけることが出来ず、このまま前半終了。