後半開始早々に試合が動く。浦和西10番遠藤が左サイドからクロスを上げると、4番福世がヘディングで値千金のゴールを決め、試合を振り出しに戻す。同点の展開を迎え、ここから試合は激化していく。浦和東は中央を経由し、サイドを変えながら、押し込むなど工夫も見られる。すると分散したDFを16番横田がドリブルで切り裂き、試合を盛り上げる。後半14分、浦和東11番根本が相手DFにつっかけルーズになったボールに16番横田がボールを押し込むもこれはゴールの外。更に、後半16分右サイドで突破した10番青木がシュートを放つも、これはキーパーに弾かれる。今度は浦和西。同17分、11番高橋がゴール前で巧みな切り返しからDFを抜き去りシュート。これはキーパーに弾かれる。 緊迫した攻防が続く中、再び試合が動く。同39分、浦和西はショートカウンターからの裏のボールに9番森が反応し、絶妙なタイミングで放たれたシュートはゴール右隅に突き刺さり逆転に成功する。 追いつきたい浦和東も必死の攻撃を繰り広げる。後半ロスタイムに浦和東9番野口滉平が左サイドから抜け出しシュートもキーパーが反応し、ブロック。これに4番小林がファーで詰めるも無情にもゴールの外にボールは溢れる。ここで試合終了。崩れ落ちる浦和東と感極まる浦和西イレブン。どちらも互いの時間を作り、決勝に手を掛けた状態で、最終的には浦和西が最後の最後で勝負強さを見せ、昌平との決勝に駒を進めた。
( 文・石津大輝 写真・金澤涼雅 )