6日、S1リーグ第3節、浦和東対伊奈学園の一戦が埼玉スタジアム第4グラウンドで行われた。

 気温も徐々に上がってきた12時にキックオフ。試合は序盤、まずは今季初勝利を目指す浦和東が勢いを見せる。11番が前線までボールを運び、ゴール前で攻撃のチャンスを伺うと、前半14分、相手陣でセカンドボールを取った浦和東は左サイドからゴール前へパス。ゴール前でフリーの11番がコースを狙ったシュート。これが見事にゴールネットを揺らし先制点を奪うことに成功する。

 しかし、盛り上がりを見せるのは浦和東だけではない。同じく今季初の勝ち点3獲得を狙う伊奈学園も反撃開始。開幕連敗スタートと波に乗り切れないチームの暗い雰囲気を打ち砕いたのは17番だった。失点からわずか2分後の16分、相手のパス回しのミスに反応し、ボールを奪った17番は中央でドリブル突破。ゴール前まで持ち込むと、GKとの1対1を制して冷静に同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。この後互いにチャンスを演出するも、ゴールは生まれず前半は終了を迎える。

 後半に入りサイドからの展開を度々見せる浦和東に対し、守りを固めながら隙を狙う伊奈学園。後半7分にはセカンドボールを拾うと左サイドを駆け上がった17番からのラストパスをゴール前6番がGKのタイミングを外すシュートを放ちゴール。伊奈学園が後半開始早々の勝ち越しゴールでリードを奪う。

 しかし浦和東も譲らない。後半8分、しっかりと繋ぎ、ゴール前まで攻め込むと左サイドからドリブルで攻め込む15番はDFと競り合いながらも鋭いシュート。大きくネットを揺らし、同点に追いついた。

 その後、互いにチャンスを作り出すものの追加点には至らず試合終了。共に今季初勝利を目指した一戦は、互いに取ったら取り返した結果引き分けに終わった。

(文=新井恵)