20日、高校サッカー総体東京都予選2次トーナメント準決勝。勝てば全国への切符が手に入る重要な一戦が駒沢第二球技場にて行われた。両チームともに大勢の応援団が駆けつけ、試合開始前から大変な盛り上がりをみせる注目カードは、予定時刻ぴったりの10時に開始された。

 今大会注目のストライカーの一人、2年生エースのFWリャンヒョンジュ(2年)擁する東京朝鮮中高級学校はリャンヒョンジュのハットトリックの活躍もあり、帝京との激闘を制し06年以来のベスト4。実力校を次々と退け4強入りを果たしたチームの士気は日に日に高くなっている。

 そこに立ちはだかるのは関東大会東京都王者の関東一。リーグ戦(T1リーグ)では6/20日現在、8試合を消化して8勝0敗と他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せ、首位を独走中。安定した守備と、見るものを魅了するパスサッカーで、先月行われた関東大会東京都予選を制し4年ぶりの栄冠に輝いた。

 ファーストチャンスは黄色のユニフォームの関東一。前半5分、FW岡崎仁太朗(3年)がPA手前で倒されて絶好の位置でFKのチャンスを得るも、FW冨山大輔(2年)が蹴ったボールはわずかにバーの上。

 続くチャンスも関東一。13分、PA内で相手DFに後ろから倒され、PKを獲得する。しかし東京朝鮮中高級学校の守護神、GKチェヒョンジュ(3年)がこれを止め、絶体絶命のピンチを逃れる。

 その後も、長短のパスを使い分け、コートを広く使う関東一が押し込む展開が続くが、流れの中から決定機を作り出すことは出来ず、逆に前半終盤は東京朝鮮中高級学校に立て続けに左サイドを崩され、あと一歩というシーンを作られるも、何とか凌ぎきり、スコアレスのまま前半を折り返す。

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