攻めるしかない桐生第一は後半から8番佐藤大地にかえて17番松下駿也を投入する。53分に桐生第一、17番松下駿也の右サイドから上げたボールは一度はDFに弾かれるも逆サイドの9番田中宏武が拾う。

 PA外からの強烈なシュートはDFに当たりコースが変わりそのままゴールに吸い込まれて1点差に詰め寄る。押せ押せムードで勢いにのった桐生第一が4分後の57分にも17番松下駿也のピンポイントクロスをFW19番小澤謙登が頭で合わせて同点とする。

 桐生第一は左サイド9番田中宏武のドリブルからチャンスを演出しじりじりとゴールの匂いを伺わせていく。東海大相模は前半に見せたパワーが後半なかなか出せず、苦しい時間帯が続く。それでもキャプテンCB3番の水越陽也を中心にこれ以上得点を許さない。

 緊張感漂うゲームの終止符を打ったのは桐生第一の2年生FW19番小澤謙登。82分、桐生第一が相手のビルドアップをハイプレスで高い位置でボールを奪うと15番田中渉のラストパスを19番小澤謙登が合わせネットを揺らしたこのゴールが決勝点となり、壮絶な打ち合いとなった今ゲームは4‐3で桐生第一が勝利を掴み来年度の関東プリンスリーグ参入の切符を手に入れた。

( 文・写真 佐々木竜太)