17日に行われた平成27年度全国高校総体茨城県予選準決勝第2試合、第一学院と明秀日立の一戦は、延長戦にもつれた接戦の末、明秀日立に軍配が上がった。
序盤、流れを引き寄せたのは第一学院。昨冬選手権では全国初出場を果たし注目を浴びた新鋭が攻勢に出ると12分、左サイドのFKからMF杉野和矢が打点の高いヘディングシュートを叩き込み早くも先制。MF杉野和矢の高さはその後も第一学院の武器となり、何度も好機を演出した。
一方、今大会は水戸啓明らを退け、3年ぶり全国へ歩みを進めている明秀日立も徐々に反撃開始。落ち着かない立ち上がりを攻められビハインドを背負ったが、MF吉田知樹らを中心に球際のプレスを徹底し攻撃に繋げた。
すると後半に入り流れは一気に明秀日立へと傾く。途中出場のDF小池架惟斗が前線に張ることで攻撃の起点となり、持ち前のパスワークも冴えて次々とチャンスを作り出した。すると55分、右サイドに流れたDF小池架惟斗のクロスにDF林大地が頭で合わせ待望の同点ゴール。さらに4分後には、右サイドを突破したFW伊藤駿介のラストパスにFW鵜野宏翼が合わせ逆転。途中出場の選手がしっかりと結果を残し明秀日立が怒涛の逆転劇を披露した。
しかし、第一学院も決して諦めない。失点後も明秀日立に攻め込まれる場面が多く見られたが劣勢の中、意地の同点ゴール。69分、CKの流れから最後はFW権田陸がヘディングシュートを叩き込み、試合を再び振り出しに戻した。
2対2、一進一退のシーソーゲームはそのまま延長戦に突入。試合を決める決勝点は明秀日立に生まれた。延長前半8分、明秀日立はDF林大地のCKが相手のオウンゴールを誘い、勝ち越しに成功。最後はこの一点を身体を張って守りきり激闘に終止符を打った。3年ぶり2度目の全国出場へ、明秀日立が水戸商が待ち受ける決勝戦へと駒を進めている。
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