本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。

【vol.27仙台育英(宮城)】
 昨年9月、チームの要として勝利に貢献してきた大型DF熊谷駿のヴァンフォーレ甲府内定に沸いた仙台育英。全国選手権出場は31回を誇りうち2回の4強入りを果たすなど全国トップクラスの伝統校は2010年に就任した城福敬監督のもと、攻撃的志向のサッカーを理想に掲げる。選手それぞれが持つ個性を重んじる方針の中で追求されるのは、正確なパスワークで攻撃を展開するサッカー。毎年、前線にスピードのある選手を揃えながら魅力ある速攻に磨きをかけ、全国舞台に勝負を挑み続けてきた。

 そんな仙台育英の昨シーズンを振り返ると不本意な1年に終わった。2年時からレギュラーを務めてきた多くの選手が最高学年を迎え、例年にも増して期待された世代であったが、全国の壁は厚かったというのが正直な印象だろう。

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