高輪監督・竹原康夫氏(左)、成城学園監督・蔵森紀昭氏(右)
2月11日、平成28年度東京都高体連サッカー部地区選抜U-16研修大会2日目の試合終了後、駒沢補助競技場にて14時30分から「2016希望郷いわて国体・東京選抜の取り組み ~チームビルディング~『組織的守備の意識づけ&対人守備のフィジィカルトレーニング』」と題した指導者研修会が行われた。講師は高輪の監督でもあり、2016年度の東京トレセンU16&国体少年男子の監督を務めた竹原康夫氏。
東京都の高体連指導者が多数参加する中でスタートした最初のメニューはルールに縛りがある鬼ごっこ。逃げる側は味方のサポートを意識し、追う側は広い視野を意識しながら味方の鬼と連携し追い詰めるといった、ただの鬼ごっこではなく考えて動くことを意識付けさせるメニューを実施。途中、竹原氏が動きを止めてアドバイスしながら落とし込む。研修参加の先生方もアドバイスを体現できるように手を抜かず、さらに和気あいあいとウォーミングアップを行った。
研修会の模様
その後、縦から守ることを意識した変則のポゼッションからより、リアリティを出してゴールを使った攻撃対守備でゴールを守ることを更に意識させたメニューをこなした。練習の合間のディスカッションや練習中に竹原氏がプレーを止めポジション修正をさせながら先生方と意見交換を行うなど、全参加者にとって有意義な時間となった。こうした活動が東京都の指導者のレベルアップに繋がり、各地で各指導者の色付けしたチームが現れ、それが日本サッカーの育成の向上に繋がっていく。これが、高校サッカーの醍醐味でもある。
(文・写真 佐々木竜太)