長きに渡り、これまで数々のタイトルを戴冠したFCバルセロナとレアル・マドリードの2強時代が続き、2013-2014年シーズン王者のアトレティコ・マドリードを加えた3強時代の到来を予感させる世界最高峰のプロサッカーリーグ『リーガエスパニョーラ』。現在はリオネル・メッシ(アルゼンチン)やクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)など世界屈指の名プレーヤーが集い、世界中のサッカーファンから大きな注目を浴びている。今回、高校サッカードットコムではそんなスペインのサッカー事情に迫った。

-日本と同じ四季を持ち、寒暖差が激しい-
日本からはるか1万キロ、飛行機では直行便がないため、乗り継ぎを経ておよそ半日以上を要する。時差はサマータイムを除いて基本的に8時間と考えていいだろう。そんなスペイン、気候は地域によっても大きく異なるが、1年を通して晴天の日が多く、寒暖差が激しいことで知られている。夏は太陽の照り付けが厳しく40度を超える一方、冬は雪こそほとんど降らないが、風が冷たく、寒さが厳しい。日本と同じく四季があるのも特徴に挙げられる。

-スペインサッカーは民族関係を反映させる-
言語はスペイン語(カスティーリャ語)が公用語。しかし、自治州憲章によって認められるカタルーニャ語、バレンシア語、バスク語などが地方の公用語として用いられるなど地域間、民族間によって異なる。この背景にあるのは民族対立という歴史。FCバルセロナとレアル・マドリードが対戦する「エル・クラシコ」が伝統の一戦と呼ばれるのも、この民族間対立から由来しているのである。そのため、治安面に目を向けると、日本に比べ決して安全であるとは言い難いが、観光客も多く訪れる魅力溢れる国である。世界的建造物であるサグラダ・ファミリアや闘牛などはスペインを語る上では、必須なポイントだ。

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