本庄第一・金古聖司監督

 平成27年度埼玉新人大会では強豪校を撃破し決勝までコマを進めたものの、惜しくも昌平高校に決勝で敗れ悔し涙をのんだ本庄第一。その雪辱を果たすため、本庄第一はJリーグや海外でのプレー経験を持つ金古聖司氏を新監督として迎え入れた。高校時代は超名門校・東福岡でプレーし高校2年時には史上初の高校3冠達成に貢献。

 そして第76回全国高校選手権ではDFながら5ゴールをマークし得点王を獲得と、高校サッカー界でも活躍された埼玉県の本庄第一・金古監督。そんな金古監督に指導、育成ノウハウや今後のチーム作りについてお話を伺った。

――金古監督は鹿島アントラーズでは2008年までプレーされていましたよね?僕は確か監督と1年被っていたと(笑)そして、そこからシンガポールでしたよね?

 そうですね。アントラーズを退団してからは引退する2015年まで7シーズン海外でプレーしていました。2009年からシンガポールで、そのあとにインドネシア、タイ、そして最後がミャンマーです。海外でも何度も優勝することができました。

――引退後、本庄第一の監督を引き受けられた経緯を聞かせてください。

 母校の東福岡高校に現役引退の報告をしに行った時に、偶然、東福岡高校の先生から勧められたんですよ、本庄第一のサッカー部の監督を。「昨日もらった話だから運命だから行って来い」って(笑)とはいっても、指導者にもともとなるつもりはなかったですし、引退後に目標も失っていたのもあってあまり乗り気ではなかったんです。

 ただ、平成27年度の新人戦決勝を実際に観に行って昌平高校に負けてしまったんですけど、本庄第一の選手たちが懸命にプレーする姿をみて、この子たちに何かできないだろうかと思ったのがきっかけで、監督を引き受けることにしたんです。運命ですね。

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