アグレッシブに戦い抜いた城西国際大が歓喜の初タイトル!

前半25分、待望のゴールを決めた田中崚平(6番)がチームメイトに祝福される

 1対0という僅差の勝利ながら“自分たちのゲーム”をした城西国際大がついに頂点に立った。「タイトルを獲ろうという選手たちの気持ちが強かった。本当によくやってくれたね」と、小山哲司監督も相好を崩す。

 5月17日に行われた千葉県大学サッカー選手権大会決勝。ジリジリと肌を焼きつけるような強い日差しのなか、明海大グラウンドを舞台に13時50分にキックオフされた。
 相手は普段からしのぎを削り合う中央学院大。昨年度の1部リーグ戦で二度負けている難敵だけに「簡単な試合にはならない」というのがチーム内の一致した意見だった。

 小山監督がこの日のゲームプランを打ち明ける。
「リスクを抑え、まず守備から入ろうという話をしていた。とはいっても後ろでブロックを固めるような戦い方じゃなく、ボールを奪って前にどんどん出ていく。そういうサッカーをやろう、と。選手たちは最後まで集中していたし、よく走ってくれた」

 強豪相手とはいえ、腰の引けたような戦いはしないよ――。そんな意図をひとつ感じさせたのがシステムだ。通常、4-4-2を基盤に戦っている城西国際大だが、決勝では「真ん中を厚くするため」と小山監督が語る4-3-3を採用した。
 スタメンはGKが大野哲煥、ディフェンスラインは左から工藤竜平、重行拓也、安部勇輝、津川暢彰、中盤の底に松川翔を置き、左に田中崚平、右に小栗和也、3トップの左が村下和也、中央が井之元和之、そして右が藤井慎之輔という編成だった。

 相手ボールホルダーに対する前線からプレッシャーはもちろん、そこに呼応し、中盤のラインと最終ラインがグッと押し上げてボール奪取の網にかける。球際の激しさと連動性、メリハリの利いたディフェンスで、中央学院大に思いどおりのビルドアップをさせなかった。
 また、ボールを奪ってからのショートカウンターも効果てきめん。立ち上がりから“自分たちのゲーム”にしていたのは明らかだった。

 そんななかで、待望のゴールが生まれる。
 前半25分、右サイドを抜け出したFW井之元和之の折り返しを村下和也がシュート。そのこぼれ球をゴール前に詰めていた田中崚平が押し込み、均衡を破る。
「今日はいつものボランチの位置より前めだったので、積極的にねらっていこうと思っていた。実は昨日が僕の誕生日。だから、みんなに決めるよと話していた。有言実行ですね」と、殊勲者が会心の笑顔を見せる。

 追加点を奪うべく、その後もショートカウンターやセットプレーから幾度となく相手ゴールを脅かしたものの、1対0のままスコアは動かず、ハーフタイムを迎える。
 ここで、小山監督が指示したのは「もっといけ、もっと走れ。あと90分やるくらいの気持ちでいこう」ということだった。最後まで手を緩めるな――。そうハッパをかけたわけだ。

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