白熱の首位攻防戦。逆境の中、引き分けに持ち込む!

村下和也はこの日もゴールを目指す

 「よくやってくれたよ」

 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、小山哲司監督はベンチ前で思わずそう呟いた。悪条件が重なる中で戦い抜いた選手たちへの労いの言葉だった。

 開幕から4連勝を飾った後、前節は国際武道大学に苦戦を強いられ、1対1と引き分けた城西国際大学。7月5日の第5節は、春季リーグ最大の山場とも言える中央学院大学とのアウェイゲームだ。第4節終了時点での順位は、1位が城西国際大で2位が中央学院大。ともに4勝1分け、勝ち点は13で並んでおり、得失点差で城西国際大が上回っている。しかも、相手はここまで無失点と圧倒的な堅守を誇っている。リーグ戦の行方を左右する大一番が幕を開けた。

 城西国際大のスタメンは、GK大野哲煥、ディフェンスは左から徳元悠平、近藤諒大、大野嵩仁、津川暢彰。センターバックにケガ人が続出したため、本来はサイドバックの近藤をセンターにコンバートさせての急造ラインだ。中盤は松川翔をアンカーに置き、住吉大毅と田中崚平がインサイドハーフに入って逆三角形を形成。前線は左右のウイングが竹本圭と村下和也、センターフォワードを井之元和之が務め、小山哲司監督が「よく使うので、今日も試してみた」という4-3-3の布陣を組んだ。

 降り続いていた雨はキックオフを迎える頃にはほとんど止んでいたが、ピッチの一部には水が浮き、ボールコントロールに苦心するコンディションだった。そんな中で行われた試合は、序盤から激しい局地戦が繰り広げられる。城西国際大は最終ラインから丁寧に繋ぎ、竹本圭、村下和也の両ウイングが果敢に突破を図りつつ、MF住吉大毅も縦横無尽に動き回って敵陣に綻びを見いだそうとする。しかしバイタルエリア付近ではパスがなかなか繋がらず、相手に奪われてはスピードに乗ったカウンターを仕掛けられる場面が続いた。前半6分にMF松川翔のFKが相手GKを襲い、前半26分には素早いパスワークからFW竹本圭がループシュートを狙うなど、城西国際大も何度かゴールに迫ったが、ゴールを割ることはできない。

 その後も一進一退の攻防が続き、前半の45分間が経過。提示されたアディショナルタイムの1分が過ぎようとした頃、相手のFKからDF近藤諒大がペナルティーエリア内でファウルを犯し、PKを献上してしまう。

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