大一番で無念の涙! ついえたリーグ初制覇

キャプテンの米澤康太が果敢にゴールをねらう

 1点が遠かった。いや、勝つためには2点が必要だった。だが、得点できぬまま、試合終了のホイッスルが鳴り響く。
 小山哲司監督は「何度もチャンスは作っていたけれど、相手GKの好セーブもあって、なかなか決めきれなかった。悔しいね。でも、勝負事だから、しっかり結果を受け止めなければいけない」と唇をかんだ。

 勝つか、負けるか。それによって置かれた状況が一変するのはだれもがわかっていた。
 首位の中央学院大と2位の城西国際大の勝ち点差は2ポイント。ひっくり返せるのか、それとも突き放されるのか。リーグ初制覇を目指す城西国際大としては勝つしかなかった。

 10月17日、秋期リーグ第6節。ホームグラウンドに中央学院大を迎えての天王山は13時50分にキックオフされた。そよ吹く風が秋の装いを運んでくるものの、日差しはまだまぶしかった。

 小山監督が大一番に送り出したのはGKが大野哲煥、ディフェンスラインは左から山之内裕太、中原翔矢、廣瀬智行、安里駿汰、2ボランチが小栗和也と田中崚平、左サイドMFが村下和也、右サイドMFが米澤康太、そして前線が井之元和之と香川滉太の11人。おなじみの4-4-2システムで臨んだ。

「中央学院大は手ごわいけれど、気持ちで負けていなかったし、最初からハイペースで戦えた」とキャプテンの米澤康太がいえば、「試合の入りはよかった。中央学院大とは今まで勝ったり、負けたりだったけど、今日はいけるんじゃないかと感じていた」とFW香川滉太も好感触を口にする。

 ところが、前半21分、もっとも注意していたセットプレーから失点を喫す。堅守を誇る相手だけに先手を取られたくなったのだが、自陣左サイドでのFKを直接けり込まれてしまう。俄然、活気づく中央学院大をしり目に気持ちを立て直し、すぐさま反撃に出た。
 前半24分、右サイドの深いスペースに入り込んだ右SB安里駿汰が絶妙クロスをゴール前に送る。これをジャンプ一番、FW香川滉太が頭で合わせた。
「決まった!」
 だれもがそう思ったはずだ。だが、相手GKがスーパーセーブ。試合を振り返ってみたとき、ひとつのターニングポイントになるシーンだった。なぜなら、城西国際大にとって失点した直後のビッグチャンス。ここで同点に追いついていれば、試合のストーリーはまったく違っていたはずだ。

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