リーグ終盤の痛いつまずき! 無念の3位フィニッシュ

相手にプレッシャーをかけられながらもキープする田中崚平

 90分間を通して、ボールは支配した。だが、「自分たちのゲーム」にしきれなかった。裏を返せば、相手の術中にはまってしまったという印象だ。

 10月25日、迎えた秋期リーグの最終節はアウェイでの明海大戦だった。晴天に恵まれたものの、強い風を感じながらの一戦は13時50分にキックオフされた。この日のスタメンはGKが大野哲煥、ディフェンスラインは左から山之内裕太、澤颯人、廣瀬智行、安里駿汰、その前にアンカーの松川翔を置き、中盤のひとつ前に田中崚平と村澤桂輔が並ぶ。そして前線が左から藤井慎之輔、井之元和之、平野皓巴という4-3-3システムだった。

 前節、中央学院大との直接対決に0対1で敗れ、リーグ初制覇という悲願は道半ばで途絶えたものの、そのショックを引きずることなく、「しっかり勝って終わろう!」と意気込んでいた。だが、立ち上がり早々の失点(PK)によって出鼻をくじかれてしまう。選手たちに与えた心理的な負担は軽くなかった。

 かたや全体がリトリートし、ボールの取りどころを徹底しつつ、奪ったら素早いカウンターアタックを仕掛けてくる明海大。ときには無理せず、ボールを後ろで動かし、相手の出方をうかがい、「危ないな」と思えば、大きくけり出し、守備を立て直す。明海大の、割り切った試合運びに城西国際大は苦慮した。

 守備ブロックをこじ開けることができるのか、それとも傷口を広げてしまうのか。試合の焦点は早くも決まった。

 ただ、城西国際大が前半に放ったシュートらしいシュートは29分のFW井之元和之の1本のみ。「思っていた以上に相手がリトリートしていてスペースを与えてくれなかったし、プレッシャーも早かった。思うような攻撃ができなかったけれど、そこを打ち破る力をつけないと勝てない。FWの自分としては1点も取れず、不甲斐ない」と、悔しさをにじませる。

 中盤の田中崚平も「ボールをうまく前に運べなかったし、途中で引っ掛かってカウンターを受けるというパターンが続いていた。相手の強い守備を上回るには、技術面はもちろん、怖がらずに、どれだけ大胆にいけるか、焦らずにいけるか。そういうメンタル面もすごく大事だと思う」と冷静に振り返る。

【次のページ】 千葉県大学サッカーリーグ1部秋期リーグ vs明海大(2)