難敵に打ちのめされ、大会連覇ならず

キャプテンの田中崚平
勝って締めくくろう――。そう心に誓い、チーム一丸となって臨んだが、難敵・明海大の前に打ちのめされてしまった。
「簡単な試合にはならない。自分たちのペースじゃないときにどれだけ踏ん張れるか」とだれもが気を引き締めていたものの、終わってみれば1対4の完敗だった。
そんなもどかしさのなかで、城西国際大は歯を食いしばる。
「明海大は攻守にまとまりがあって、本当に力のあるチーム。自分たちがやらなければいけないことをやっていたので、とても参考になるし、修正点も見えてくる。この結果をしっかり受け止めて次につなげなければいけない。攻撃に関しても守備に関しても細かい部分をもっと突き詰めたい」と、大場賢治コーチは前を向く。
城西国際大が前回覇者として臨んだ千葉県大学サッカー選手権。危なげなく勝ち上がり、迎えた決勝は5月22日、中央学院大つくし野総合グラウンドで行われた。真夏を思わせるまぶしい日差しのなか、13時53分に城西国際大のキックオフで幕が上がる。
この日のスタメンはGKが谷口裕介、ディフェンスラインが左から工藤竜平、大野嵩仁、金井巽海、雨宮幸太郎、2ボランチが小栗和也と田中崚平、左サイドMFが藤井慎之輔、右サイドMFが難波祥平、そして2トップが加藤潤也と浜田幸織。城西国際大の基盤である4-4-2システムでスタートした。
試合の入りは悪くなかった。いや、よかったといってもいいだろう。セカンドボールに対する反応が鋭く、チームとして意図しているアグレッシブな守備がしっかり表現されていた。また、ボールを動かしながらサイドで起点を作ったり、機を見て相手の背後をねらっていく“自分たちのスタイル”を推し進めていた。
ゴール左からのFKのチャンスを生かし、前半12分に早くも均衡を破る。「相手GKとDFの間をねらい、だれも触らなくてもゴールに入るようなイメージでけった」と、キッカーの小栗和也が振り返る。ゴール方向に巻かれたボールに対して敵・味方が入り乱れるなか、FWの浜田幸織が先に触り、頭でゲット。試合の先手をとった。
ところが、34分にCK、40分にFKとセットプレー絡みから失点を重ね、ひっくり返されてしまう。センターバックの大野嵩仁が「(FKに対する)壁の作り方やマークの仕方が少しあいまいだった。声を出して周りに伝えていたつもりだけど、失点してしまったのは伝えきれていなかったから。そこはすごく反省している。セットプレーで2点も取られていたら試合が終わってしまう」と、ほぞをかむ。
1点を追いかける城西国際大は気持ちを奮い立たせ、積極的に攻めに出る。だが、そこを逆手にとられ、後半10分に致命的な3点目を献上。14分に小栗和也に代えて松川翔、藤井慎之輔に代えて沼田優希、さらに36分に浜田幸織に代えて武者史也を投入し、一矢報いようと試みたものの、終了間際に再び失点を許した。
チャンスがなかったわけではない。後半すぐに右サイドからのパスを受けた小栗和也が果敢にミドルシュートを放ったり、後半18分にはタイミングよく裏に抜け出したFWの加藤潤也がループでねらったり、城西国際大は立ち向かう。だが、結果につながらなかった。

