堀越が見せた試合巧者ぶり…5-0で成城を下して3年連続の全国へ向け好スタート

堀越のMF中村健太は開始わずか1分20秒で先制点を奪った(写真=多田哲平)

 3年連続の全国出場を狙う実力校が、高度なゲームコントロールで初戦を制してみせた。

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 第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Aブロック2回戦が10月9日に行われ、堀越と成城が対戦。昨年まで2年連続で東京代表の座を掴んでいる堀越が5-0で勝利を収め、3回戦進出を決めた。

 スコアを動かしたのは開始わずか1分20秒だ。左サイドからのクロスに合わせてMF9中村健太(2年)が豪快なヘディングでゴールネットを揺する。

 その後、8分に相手FW11須田晃司(3年)に突破を許すとMF9稲吉凌平(2年)に際どいヘディングを浴び、12分にはFKからMF8石井颯太郎(3年)にポスト直撃のシュートを放たれたが、この2つの絶対的ピンチを凌ぐと、じっくりとパスをつなぎながら追加点を狙う。

 2点目が生まれたのは18分。左サイドでボールを受けたDF20吉荒開仁(2年)が内巻きに回転をかけた正確なミドルシュートでゴール右を撃ち抜いた。

 さらに37分にはショートコーナーからMF6吉年穣(3年)が上げたクロスにDF13塚原拓哉(3年)がヘディングで合わせて決め、堀越は3点のリードで試合を折り返した。

 後半に入っても、堀越は丁寧にパスをつないでゲームをコントロールして相手の5バック攻略を図る。ボールを奪われれば、吉年とMF8日隠ナシュ大士(3年)の2ボランチと、DF3東透也(3年)と塚原というCBコンビを中心とした素早い囲い込みで即時回収を実現させた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
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