初出場した60年の第38回全国高校選手権を制した往時の主将で、2年続けてアジアユース日本代表に選ばれた柴田和夫氏も出席。「鈴木先生はサイドからセンタリングを上げ、折り返しをジャンピングヘッドする戦法を取り入れた。良き指導者、いい仲間と出会えたことが高校時代の財産です」と語った。明星(大阪)との決勝で、1-0の決勝点を挙げたのが柴田氏だ。パスワークとオープン攻撃(現在のサイドアタック)を武器に、5試合で21得点・1失点という抜群の強さを発揮した。

 Jリーグの前身、日本リーグ(JSL)で260試合連続出場の金字塔を打ち立て、日本代表では主将も務めた落合弘氏、JSLのフジタ工業(現湘南ベルマーレ)監督や日本代表コーチを歴任した花岡英光氏も、鈴木監督の薫陶を受けた。

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