10月18日、第94回全国高等学校サッカー選手権大会東京都大会2次予選準々決勝の
東京実業対
多摩大目黒の試合が行われた。T2リーグで見事昇格を決めた
東京実業とT1から降格が決まってしまった
多摩大目黒の意地の一戦である。どちらも大勢の応援団に見守られる中、気合十分の円陣を組み試合に臨んだ。
10月18日、第94回全国高等学校サッカー選手権大会東京都大会2次予選準々決勝の東京実業対多摩大目黒の試合が行われた。T2リーグで見事昇格を決めた東京実業とT1から降格が決まってしまった多摩大目黒の意地の一戦である。どちらも大勢の応援団に見守られる中、気合十分の円陣を組み試合に臨んだ。
開始とともにどちらもボールを積極的に奪いに行き、真っ向勝負の展開を迎えた。特に
東京実業はかなり前から勢いのあるプレッシャーをかけ、
多摩大目黒は質の良い球も中々蹴らせてもらえない状態であった。
トップ下とツートップのトライアングルが強烈な
東京実業は4-4-2のダイアモンド、一方の
多摩大目黒は4-3-3気味にし、ワントップ9番加藤天馬の競り合いの強さとウイングの速さを活かす作戦か。
前半13分、初めのチャンスを手にしたのは
東京実業、MF14番黒川滉揮がシンプルに相手を引き付けてFW11番栗田マークにパス。これを左サイドで力強い突破を見せクロスを入れるも、これはDFにクリアされてしまう。
さらに前半17分、FW11番栗田から右サイドでボールを受けたFW9番赤松尚登斗が強烈なシュートを放つ。しかし、これは枠の外に外れてしまう。勢いに乗る
東京実業、前半22分にはFW11番栗田が気迫のこもった前線のプレスからボールを奪い、中央でボールを受けたMF14番黒川がミドルシュートを放つ。しかし、これはゴール右上に外れてしまう。
試合のペースを握った
東京実業。しかし、中々ゴールに結びつけることができない。
そんな中ついに、
多摩大目黒が最大のチャンスを迎える。
前半24分、一瞬の隙を突き裏へと抜け出したFW9番加藤へDF5番池田篤生から正確なロングパス。GKとの1対1を冷静に交わしゴールへと決める。ファーストチャンスでゴールを決め1-0とリードする。
流れを取り戻したい
東京実業、前半26分にFW11番栗田がカットインからファーポストに強烈なシュートを放つもこれはGK大野隆滉がファインセーブ。続く前半32分、FW11番栗田からMF10番萩原陸へパスがつながり、これをゴールに流し込むようにシュートするもボールはゴール僅か左へ。
ここで前半終了のホイッスル。
前半チャンスの数で圧倒した
東京実業の攻撃は11番栗田、9番赤松ツートップがワイドに開き、そこから中の空いたスペースを使おうという試みが見られた。中に絞った8番久留和希己、14番黒川のインサイドハーフが絡んだり、真ん中で躍動するトップ下の10番萩原も絡んで来るのでかなり厄介であった。
対する
多摩大目黒もFW9番加藤のポストに、FW17番鰺坂賢のスピードやFW10番福本のカットインをサイドで組み合わせ、
東京実業と同じようにサイドに一度ボールを集める狙いが見られたが、強烈な
東京実業の攻撃に自分達の攻撃が出来ない時間が多かった。しかし、自分達の攻撃に拘らなくても得点に繋げられるというのはしっかりと
東京実業対策をしてきたのかもしれない。
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