桐光学園 vs 横浜創英(写真=佐藤亮太)

 両チーム、そして2000人の観客の誰もが延長戦を覚悟した80+3分、桐光学園MF10松田悠世のパスを受けたFW9宮下がきっちり押し込み、ようやく先制。これが決勝点となり、桐光学園が1-0で勝利しベスト4進出を決めた。

 なお準決勝の相手はプリンスリーグ2部でともに戦う桐蔭学園となった。

    

「非常に難しい試合でした・・・」なにか肩から重荷がとれたような、安どの表情を浮かべた桐光学園の鈴木勝大監督。

 終了間際に決めたFW宮下について「82分55秒、彼は寝ていました。ただ残りの5秒間で動き出しをして、彼らしい得点ができたのは、彼の良さであり、相手には脅威を与えるものでした。最後の最後で眠りから覚めて、勝負を決める一撃を打ちこんでくれたのは彼にとっても、チームにとってもよかった」と笑みがこぼれた。

 これに殊勲のFW9宮本は「ゴール以外はチームに迷惑をかけてしまいました。得点を抜いたらきょうはなにも残らない試合でした。試合中に(鈴木監督から)『2トップが起きていない』『運動量が少ない』と指示がありました。なので、やらないとなと思いました」と発奮した様子だ。

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