桐蔭学園イレブン(写真=佐藤亮太)

 さらに速さや強さに対応できたのだろう。後半、時間を追うごとに横浜創英のカウンターの精度が高まっていく。後半32分には決定機を作られるなど、失点してもおかしくなかった。

 天候による不確定要素。攻め疲れを含めた心理面。時間の経過とともに増す相手の精度。

 それらに対してきょうの桐光学園は結果、うまく対応できた。それはなぜか。

 「こうしたゲームはうちがボールを持った時間が長い展開のなか、相手はそこを狙ってきた。そこで恐れて引いてしまっては、ゴールは遠のいてしまう。オシム監督の言葉ではないが、『恐れることを恐れるな』と常に選手には伝えている。危機管理能力を最大限使ってくれた。辛抱強くやりながら、ゴールできたのは大きい。(鈴木監督)」

【次のページ】 2次予選準々決勝 桐光学園 vs 横浜創英(5)

▽第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選