桐光学園 vs 横浜創英(写真=佐藤亮太)

 それにしても1点取るにはこれほどの労苦を伴うものなのか・・・。

 序盤から桐光学園はMF10松田、MF11齋藤俊輔の2枚看板でサイドから攻めに攻めた。しかし、横浜創英GK1和田を中心とした守備陣に跳ね返されるばかり。チャンスはあったが、思わず、声をあげるような決定機はあまりなかった印象だ。

 前半を無得点で終わり、後半勝負と意気込んだ桐光学園だが、さまざまなモノがひたひたと迫っていた。まずは風。試合当時、北風3メートル。後半、桐光学園は向かい風。一方の横浜創英には追い風。文字通り、ロングキックに伸びが増し、目測を誤るなど、不確定要素が増えてしまう。

 そして心理面。今回のように一方的に攻めるものの、相手を崩せないでいると、どうしてもプレー判断に迷いが生じてしまう。たとえば、パスを出すべき時に出さなかったり、組織的にいかなければならないのに、身勝手な個人技に走るなど、余計なことを考えてしまい、徐々に歯車が軋みはじめる。

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▽第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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