修徳 vs 大成(写真=佐藤亮太)

 「準備していた通りのパフォーマンスを選手は出してくれた」と修徳 吉田拓也監督は大成対策として「縦を切って、相手にスピードを乗らせない。不用意な失い方をしないように攻守の切り替えでやられない、この2点が失点しないためのポイント。あとはセットプレー。想定内でしたが、押し込まれたのは相手の力」と語った。

 大成の攻勢を凌いでの辛勝だったが、かつてリードしながら、PKで負けたゲームが大きな教訓となった。常に攻めを全面に出す修徳だが、現実的な戦いを選択。終盤、残り10分あたりから5バックに変更した。

 「ドリブルするとかボールを持つという美学はありません。タスクとして、最後はクローズする選択肢をとり、ゲーム時間、体力、選手のキャラクターにあわせて、遂行しました。最後に勝って立っていることが成長です」と勝利に徹した采配が功を奏したといえる。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選