慶應義塾 vs 厚木北(写真=多田哲平)

 それでも厚木北の選手たちに焦りの色はなかった。MF10中山大志(3年)とMF13太田怜音(3年)の2ボランチは自陣深くまでのスペースを埋めつつボールを奪えば、すかさず前方へと配球し、攻撃のスイッチとなった。

 そして35分の左CK、中山が蹴ったボールを、ニアサイドに走り込んだDF2吉田太陽(3年)が頭で合わせてゴール。厚木北が同点とする。

 さらに3分後の38分、左サイドを何度も打開していた竹村のクロスからゴール中央でFW11藤井友樹(3年)がダイレクトで押し込んで追加点をゲット。わずか3分での2ゴールを奪い逆転に成功した。

 しかし慶應義塾も簡単には勝たせてくれない。後半からFW10阿部雄大(2年)、FW11宇野礼太郎(3年)、MF8小野翔大(3年)を投入して攻勢を強めていく。厚木北は度々ピンチを迎えていった。

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