慶應義塾 vs 厚木北(写真=多田哲平)

 58分、72分には相手の10番・阿部に際どいシュートを放たれた。すると84分にゴールを許す。MF17小川陸(3年)が蹴ったCKに合わせたFW22居郷元(3年)のヘディングは阻止したものの、そのこぼれ球を小野に押し込まれた。

 それでも厚木北が勝負強さを発揮したのはそこからだ。失点から1分後の85分、左サイドでボールを持った竹村がゴールネットを揺らし、値千金の決勝点をもたらしてみせた。

 終盤には慶應義塾の猛反撃をGK1大橋陽翔(3年)を中心とした守備陣がはね返してリードを守りきり3-2の勝利。K2リーグで唯一の公立校が今季4勝目を挙げ、勝ち点を15とした。

 一方で慶應義塾も敗れたとはいえ攻守で個々がカラーを発揮。DF5山中遊太(3年)は堅実なポジショニングで相手のパスを遮断し、GK1計盛昂洋(3年)は最後尾からコーチングを飛ばした。攻撃では宇野のドリブル、小野のパスが効いていた。

(文・写真=多田哲平)