日本航空 vs 帝京第三(写真=河野正)

 序盤から帝京第三がボールを握り、外からの鋭い攻めで日本航空を押し込んだ。ボランチの辻友翔(3年)が確かな展開力で中列後方から攻撃を組み立て、左2列目のMF秋間翔太(3年)が旺盛にサイドアタック。櫻井元舟と遊佐凛太朗(ともに3年)の強力2トップも積極的にゴールに迫った。

 帝京第三は前半21分、右2列目のMF朝比奈漱(2年)のクロスが混戦となり、櫻井がこぼれ球を拾って打った一撃は惜しくもバーをたたいて先制機を逃した。アディショナルタイムには、右SB福司楓馬(3年)が蹴った左CKから長身CB大野羽琉(3年)が強烈なヘディングシュートを放ったが、DFに弾かれて得点できなかった。

 日本航空はキックの精度が高い左SB畔柳瑛太(3年)の良質のボールからチャンスをつくった。前半26分、畔柳の左クロスから柴田竜杜、37分には畔柳が送った右CKを立部陽翔がヘッドで相手ゴールを襲った。シュートを打ったのは2本とも3年生のボランチだ。立部は両サイドからのロングスローの担い手でもあった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
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