決勝ゴールを決めたのMF嶋野創太(写真=河野正)

 2-2で延長に入り、その後半2分だった。帝京第三は辻が相手ボールを奪い取ってMF山岡陸翔(2年)に預けた。左サイドで山岡の縦パスを受けた嶋野は、スピード豊かな突破から右足で豪快な決勝ゴールを左隅に沈め、激闘に決着をつけた。

 就任23年目の相良和弘監督は「生徒がよくやってくれた。生徒がよく頑張ってくれた。苦しいゲームをよく粘ってくれました」と持久戦に耐えて頂点をつかんだイレブンを褒めちぎった。

 前回大会決勝も先発し、山梨学院に逆転負けして涙をのんだ主将の辻は、「この3年間というのは選手権に出るためにやってきたので、優勝できて本当にうれしい。全国ではチーム最高成績のベスト8を塗り替えられるように頑張りたい」と喜び、全国大会を見据えた。           

(文・写真=河野正)

▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
第102回全国高校サッカー選手権山梨予選