日本航空は一歩及ばず(写真=河野正)

 前半はともに決め手を欠いて0-0で終了したが、先手を取ったのは帝京第三だった。

後半13分、右サイドでFKを獲得すると、福司がニアに送ったボールを遊佐がヘッドで合わせた。23分には3分前に投入されたMF嶋野創太(3年)が決定的なシュートを放ったが、バーを越えてしまう。しかし29分、福司が右サイドのFKを前方の朝比奈に預け、ここからのクロスを櫻井がヘディングシュート。2-0とリードし、完全に試合を掌握して終盤を迎えた。

 ところが後半に入って次々と新たなアタッカーを送り込んでいた日本航空は、2失点後に総攻撃を仕掛けて劣勢をばん回する。

 34分、右CKを左-中央と展開した後、畔柳の最終パスを攻め上がっていたCB加藤諒丈(2年)が蹴り込んでまず1点を返した。この5分後には、後半12分からピッチに入った長身FW長谷川航大(3年)が、畔柳の蹴った右CKを打点の高いヘッドでねじ込み、あっと言う間に追い付く粘りを見せた。

【次のページ】 決勝 日本航空 vs 帝京第三(4)

▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
第102回全国高校サッカー選手権山梨予選