青森山田が2冠達成!高橋、鳴海らのゴールで5-0で前橋育英を撃破

 1月9日、成人の日。埼玉スタジアム2002で行われた、第95回全国高校サッカー選手権大会決勝は共に勝てば初優勝の青森山田(青森)VS前橋育英(群馬)の名門対決となった。

 昨年12月の高円宮杯U-18チャンピオンシップに続く2冠を狙う青森山田のフォーメーションは4-1-4-1。GKはU-19代表でFC東京内定の1番廣末陸、DF右から3番小山新、4番橋本恭輔、13番小山内慎一郎、5番三国スティビアエブス、アンカー1枚はキャプテン6番住永翔、その前に4枚並んで右から8番嵯峨理久、千葉内定でチームの核で4試合連続ゴール中の10番高橋壱晟、7番郷家友太、14番住川鳳章、前線に決勝までに4得点の11番鳴海彰人が入る。自慢の攻撃力で前橋育英のゴールを割れるか。
 対する前橋育英は中盤ボックス型の4-4-2。GK1番月田啓、DF右から後藤田亘輝、5番松田陸、3番角田涼太郎、15番渡邊泰基、ダブルボランチに6番長澤昴輝、キャプテン7番大塚諒、右サイド25番田部井悠、左サイドに9番高沢楓、2トップに体張り走力でもチームを助ける攻撃の中心24番人見大地と10番飯島陸。今大会決勝まで無失点の前橋育英は2年生DFラインがどこまで青森山田の攻撃陣を抑え込めるか。

 最初のCKでチャンスを迎えたのは前橋育英。右CKからキッカーは9番高沢の右足でゴールから逃げるようなボールを中央に送ると相手に競り勝ちながら24番人見が頭で合わせるがこれはゴールライン上にいた13番小山内がクリアする。中央でクリアボールを拾った前橋育英が右サイドに展開しアーリークロスを上げるとニアサイドで25番田部井が上手く頭で逸らしたが僅かにゴールマウスを外れる。序盤は前線からの守備とセカンドボールを拾う前橋育英が主導権を掴みにかかる。15分、前橋育英にチャンス。自陣でボールを奪うと24番人見がスルーパス。裏に抜け出した9番高沢がGKと1対1を迎えるが青森山田GK廣末のファインセーブに合い先制とはならず。
 前橋育英ペースで進む中23分、青森山田が一瞬の隙を突く。8番嵯峨が右サイドでボール受けるとダイアゴナルに走った11番鳴海にスペースへパス。鳴海からのふわりと上がったボールは10番高橋に渡る。ワントラップから左足を振り抜いたシュートはDFに当たりコースが変わったがゴールネットを揺らし先制点。これで10番高橋は5試合連続ゴール。前橋育英は今大会初失点となった。

【次のページ】 前橋育英同点なるか