30日、平成27年度第58回関東高校サッカー大会が開幕。多くの観客が席を埋めた駒沢第2球技場ではBブロック1回戦に國學院久我山と柏日体が登場。勝ち上がりを目指すのはもちろんのこと、来たる総体予選へ向けた腕試しも含意した一戦は終盤に試合が決まる接戦となった。
DFラインからの確実なビルドアップを狙い、ショートパスを繋ぐスタイルでポゼッションを高める國學院久我山は15分、左サイドからFW澁谷雅也のラストパスを受けたMF名倉巧が左足を振り抜くもサイドネット。さらに、25分には、MF鈴木遥太郎のパスからFW澁谷雅也が巧みなステップで相手DFを交わしシュートを放つも、ファーポストに嫌われ惜しくもゴールを奪えない。それでも3トップの一角を担い、左から中央へとポジションを移したFW澁谷雅也が起点となって國學院久我山にゴールの匂いが漂い始める。
一方、序盤に迎えたビックチャンス以降なかなか攻撃の糸口が掴めない柏日体。4-2-3-1の布陣を組み、前線ではFW武井夏彦、中盤ではMF木崎湧仁にボールが収まるも、ゴール前までボールを運びきれない遅攻が目立つ。MF木崎湧仁のスルーパスに反応したMF大久保賢人にシュートが生まれた33分の攻撃を除いては形らしい形を作り出すことができなかったと言えるだろう。
