不思議なくらい将来性豊かなタレントが数多く出現する“年度”というのがある。
日本サッカー界の偉業のひとつといえば、1999年のワールドユース(現・U-20ワールドカップ)での準優勝だ。情熱にあふれるフィリップ・トルシエ監督に率いられた日本の若武者たちは、はるかナイジェリアの地で、歴史を塗り替えてみせた。
そのコアメンバーが小野伸二、高原直泰、稲本潤一、遠藤保仁、小笠原満男、中田浩二、本山雅志といった“79年組”だ(GKの榎本達也やFWの永井雄一郎など、1学年上となる79年の早生まれ選手もいた)。
“黄金世代”と称される彼らはのちに日本代表に名を連ね、日本サッカー界の一大勢力として牽引していく。現在、不惑の40歳をこえる年代になってきたが、いまだに現役を続ける選手もいる。日本サッカー界屈指のサッカー好きの集まりといっても過言ではないだろう。
そして、“黄金世代”に勝るとも劣らないのが“プラチナ世代”だ。