渋谷幕張高校のサッカー部を率いる宗像マルコス望監督は文武両道の重要性を主張する(写真=多田哲平)

 現代はグローバル化とIT化の発展により、ますます多様化・複雑化が進んでいる。VUCA時代(Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)とも呼ばれ、物事が劇的に変動し、将来を予測するのが困難な社会状況だ。

 そうした激動の時代に対応する能力は養うには、何かひとつのことに熱中するだけでなく、様々な分野に興味を向ける必要がある。学生は将来の道を見極めるために、学業だけでなく、社会活動やスポーツ活動に積極的に取り組むべきで、文武両道の重要性がより高まっていると言える。

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