本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。
【vol.4富山第一(富山)】
選手権初制覇で高校サッカー界の主役に躍り出た2013シーズン。劇的な決勝戦の裏に隠された、大塚一朗監督とMF大塚翔主将の父子秘話、準決勝四日市中央工戦で公式戦初出場を果たしたPK職人ことGK田子真太郎の活躍など様々なドラマが取り上げられ、北陸に初の優勝旗を持ち帰った富山第一は脚光を浴びた。
しかしその栄光から1年、連覇が懸かるはずであった全国選手権出場校一覧の名前の中に富山第一の文字はなかった。2013年シーズン、2年生ながらレギュラーの座を掴み、選手権優秀選手にも選出されたFW西村拓真(ベガルタ仙台新加入)を中心とした新チームでは、前チームが誇ったような攻撃力は影を潜め、まさに先輩が残した偉大な功績に苦しめられる結果が続いた。