本選出場まであと1勝。今月5日に開幕した平成27年度関東高校サッカー大会東京都大会も準決勝と決勝を残すのみ。昨季優勝校の都立駒場や準優勝駒澤大学高等学校らが早々と姿を消す中、セミファイナルに選ばれし4チームが登場する。

■実践学園vs関東一
 対照的な準々決勝を終えた両チームが激突する。修徳との強豪対決で注目を浴びた準々決勝では前半に生まれた野崎智寛のゴールを守り切り競り勝った実践学園。今季は連覇を目指すT1リーグで開幕3戦目以降白星に恵まれず苦戦が続くが、今大会に限れば調子は上向きと言えるだろう。初戦の本郷戦で見せた7ゴールを奪う圧勝に続き、2回戦でも大成に4対0の快勝を収め復調の気配が漂っているだけに期待が高まる。

 一方、危なげない試合運びで準決勝へと駒を進めたのは関東一日大豊山保善を連破し、迎えた準々決勝の相手は今大会初戦で都立駒場の連覇を阻むなど台風の目として注目を浴びた武蔵であったが、絶好調を維持する関東一の強さは揺るがなかった。岡崎仁太朗のゴールで早々と先手を取ると、前半のうちに4ゴールを奪い勝負あり。T1リーグでは6戦無敗で首位に立ち、今大会もここまで3試合で13得点無失点と、新チームの完成度は極めて高いだけに11年以来の優勝へ視界は良好といったところか。

 今季T1リーグですでに一度あいまみえている両者。過去対戦時は鈴木隼平に決勝点が生まれた関東一実践学園を下している。迎えるセミファイナル、過去の対戦を経て互いが打ち出す対策も含めて非常に注目度の高いゲームとなりそうだ。

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