FW佐藤瑛磨の決勝ゴールで駒澤大学高等学校が初優勝を飾った雨中の決勝戦から1年、今年もまた真夏の全国切符を懸けた戦いが始まっている。

 支部予選を経て、先月9日に幕明けた1次予選が終了。駒澤大学高等学校が連覇へ向けて危なげなく2次トーナメント進出を勝ち取った一方で、2年連続全国出場中であった成立学園は早期敗退。前述した昨年決勝のピッチに立った両チームの明暗はくっきりと分かれる結果となった。

 “有力校の敗退”と“新鋭校の台頭”。一発勝負のトーナメントコンペティション、今年もまた数多くの熱きドラマが誕生した。

 まずは有力校の動向から。昨年4強の都立駒場国士舘を筆頭に昨冬選手権優勝校都立三鷹中等教育学校、準優勝校の堀越が揃って早期敗退。昨チームの中核を担った主力の引退を経て新体制でのスタートを切るも、今季開幕から一向に上がらないチーム状態が反映される形となった。また、成立学園は3年連続での全国出場を目指したが及ばず。FW町田ジェフリーら有力選手を軸に、選手権に向けたチーム再構築に着手したい。

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